インタビュー記事ページ
2025/02/05
プロフェッショナルとして、本気の成長を。
若手が挑戦し、専門性が活きるPEファンドの現場
クレアシオンキャピタル様インタビュー第二部:若手投資プロフェッショナル座談会
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クレアシオン・キャピタル株式会社 マネジャー
嶋崎 天雄(しまざき たかお)
マーサージャパンで事業・組織人事戦略の策定、コーポレートガバナンスの高度化、経営理念策定・組織風土改革等のコンサルティングプロジェクトに従事した後に当社参画。
慶應義塾大学商学部卒業。
クレアシオン・キャピタル株式会社 マネジャー
小澤 綾(おざわ りょう)
モルガン・スタンレー証券において数多くのM&Aアドバイザリー案件やファイナンス案件に従事した後に当社参画。
東京大学文学部卒業。
―― PE業界に転身を考えた際、様々なファンドの選択肢があったと思いますが、クレアシオン・キャピタルを選ばれた理由を教えていただけますか?
嶋崎様(以下、敬称略): 大きく3つの理由があります。
第一に投資件数を着実に積み上げているという実績です。案件数が多く、投資機会が豊富にある点に惹かれました。実際、入社1年目で1件の新規投資を完遂し、現在も新たな投資案件のエグゼキューションに取り組むことが出来ています。
二つ目は、個人投資家から資金を募るというビジネスモデルの独自性です。
私自身、実家が事業を営んでおり、経営者の視点や想いを身近に感じてきた背景があります。そのため、多くの経営者を含む個人投資家の方々から資金をお預かりし、「日本の宝」として意義ある投資を実行し、本質的な企業価値向上に取り組むクレアシオンのビジネスモデルに共感しました。
三つ目は、私の組織人事に関する専門性を高く評価していただいたことです。
他ファンドからもお声掛け頂いてはおりましたが、クレアシオンは私の組織人事領域での経験を単なるスキルセットの一つとしてでなく、投資先企業の本質的な成長に不可欠な専門性として捉えてくださり、ファンドのスタンスとしても投資先の価値向上において組織人事領域の取組みを重視していることが理解できました。
クレアシオンであれば、これまでの経験を活かして投資先の成長に貢献できると確信し、入社を決意しました。
小澤 : 私の場合は4つの決め手がありました。まず一つ目は案件数の豊富さです。実績の豊富なクレアシオンなら、若いうちから十分な投資経験が積める土台があると考えました。二つ目は、ソーシング・エクゼキューションとバリューアップの両方に一気通貫して関与できる点です。ソーシング・エクゼキューションとバリューアップでチームを分け分業するPEファンドも存在しますが、クレアシオンではすべてのメンバーが双方に関わります。長期的なキャリアを考えたとき、この「オールラウンドな経験」ができる環境は魅力的でした。
三つ目は、IPO志向の考え方です。前職ではIPOを中心とする資金調達案件も多く手がけており、資本市場の持つダイナミズムに面白さを感じていました。そのためPEファンドにキャリアを移した後も、M&Aだけでなく資金調達にも関与し続けたいと考えていました。その点において、IPOを目指しやすいBtoC領域への投資実績が豊富で、IPOによるエグジットを志向するクレアシオンなら、希望も叶えやすいのではないかと考えました。
最後は、「人」です。理屈ではなく、「この人たちと一緒に働きたい」と素直に思えたことが、入社を決めた最大の理由でした。選考過程で現場の方々との会食を設けていただいたのですが、ざっくばらんにお話しさせていただく機会を通し、クレアシオンで働く自分の姿が自然とイメージできました。
―― 現在の具体的な業務内容について教えていただけますか?実際にどのような形で企業価値向上に関わっているのでしょうか?
嶋崎 : 私は、新規案件への投資やPMIに加えて、投資先横断での組織人事面のバリューアップも担当しています。
具体的には、役員報酬制度の設計や組織構造の見直し、人事制度の構築、企業理念の刷新など、多岐にわたります。前職では、こうした課題に対してアドバイザリーをする立場でしたが、現在は投資先の一員として私自身が実行まで踏み込み、結果を出すに至るまで、より深く関わっています。
企業のステージによっては、職務分掌や賃金規定すら正しく整備されていない場合もありますが、そのような企業をIPOできるレベルまで引き上げることが私のミッションの1つです。
組織人事は経営の根幹でもあり、事業を深く理解した上での慎重な判断が求められるため、経営陣の皆さまとの信頼関係も大切にしながら推進にあたっています。
小澤 : 私は現在、IT・DXコンサルティングを手掛ける投資先を担当しています。
支援内容の一例を申し上げると、営業が重要な業界のため、経営陣及び現場のメンバーと連携しながら、営業戦略の策定から実際の営業活動の実行までご一緒しています。
投資先の名刺を持ち、投資先の一員として実際に活動することで、課題を同じ目線で認識し共有することができ、机上の空論にとどまらない実効性の高い解決策が見出せると考えています。
このように、クレアシオンでは投資先と密接な関係を築き、実務レベルでも価値提供していくことを大切にしています。投資先経営陣との戦略的な議論はもちろん、必要に応じて実行部隊の一員として動くという徹底的なコミットメントの姿勢は、前職の投資銀行では経験できなかった部分であり、ハンズオンを標榜するPEファンドならではの魅力だと感じています。
―― お二人とも前職では大企業を相手にされていたと思いますが、中堅企業中心のPE投資では、どのような違いや難しさを感じていますか?
嶋崎 : そうですね。たとえば大企業の場合、80点から90点の既存の仕組みは整っていることが多く、内容を磨いて100点に近づけるイメージです。
一方で、我々の投資先である中堅企業は既存の仕組みを整えていくフェーズが多く、イメージとしては50点前後から上場に向けて求められる80点以上の水準にどう引き上げられるかを考えていくことになります。
つまり、「より良くする」でなく、「当たり前を整備する」から始めなければなりません。
この違いは想像以上に大きく、深い知識と実行力が求められます。
小澤 : 同感です。経験上、特に経理・財務面で違いを感じます。
上場企業であれば決算開示のスケジュールや内部管理体制が当然のように整っているのですが、体制を整えるまでの道のりは想像以上に険しいのだなと日々実感しています。
一方、前職では外部アドバイザーとして企業様に関与させていただいておりましたが、今は投資先の一員として、投資先の皆様とともに課題解決に向かい伴走させていただいているため、前職と違ったやりがいも感じています。
自分が手を動かすことで投資先に貢献できる手応えは、これまでの仕事では得られないものでした。
―― クレアシオンの組織としての特徴を教えてください。プロフェッショナルとして働く上で、どのような環境だと感じていますか?
嶋崎 : 一言でいえば「相互尊重の文化」です。全員が何かしらの専門性を持っており、互いに支え合い、強みを活かし合う組織です。
弁護士、会計士、コンサル、投資銀行出身などバックグラウンドは様々で、それぞれが各分野のスペシャリストです。
投資先企業の課題は様々ですから、単一の専門性のみでは解決できません。法務、財務、あるいは私が専門とする組織人事といった様々な観点からの検討が必要です。
クレアシオンは多様な分野のプロフェッショナルが揃っているからこそ、より効果的で多面的な価値向上を実現できると思います。
小澤 : そうですね。助け合いの精神が強い会社だと感じています。私は金融・財務のバックグラウンドを持っていますが、組織人事のことは嶋崎さんに相談しますし、逆に他のメンバーから相談を受けることもあります。
また、投資チームとは別に富裕層ネットワークを持つマーケティングチームがおり、彼らとの協業も活発です。
また、クレアシオンは若手のメンバーも多く、明るく活発な雰囲気です。
定期的に開催する「若手会」では、担当や部署を超えての交流が生まれています。こういった風通しの良さが、お互いに相談しやすい関係性を作っているのだと思います。
―― クレアシオンは若手が活躍されている印象を受けますが、そういった社風についてはどのように感じていらっしゃいますか?
嶋崎 : 「自主性しかない」が率直な感想です。
若手だからという先入観で挑戦の機会が制限されることはありません。私の場合、入社後早々に新規案件の投資実行や、既存投資先に対する人事制度設計・企業理念策定等の重要な人事プロジェクトを任されました。
若手であっても、一人のファンドマネージャーとして、案件のソーシングからバリューアップ、そしてエグジットまで、全てのプロセスに深く関わることができます。
こうしたカルチャーは、単なる「若手登用」という表面的な取組みでなく、一人のプロフェッショナルとして信頼し、任せるという会社の本質的な価値観から来ていると実感しています。
小澤 : 私も同感です。「若手だから」と行動を制限されたり、特別扱いをされたことはなく、投資候補先や投資先の重要な面談においても、経験や年次に関係なく、ファンドマネージャーとして矢面に立ち対応しています。
若手でもこれほど裁量を与えていただける環境であることには驚きました。
もちろん仕事を任されるということは、一人のプロフェッショナルとして責任を求められるということでもあります。
投資判断から企業価値向上施策まで、全ての意思決定に責任を持つ必要があり、その重さは想像以上です。時に大きなプレッシャーを感じることもありますが、投資の世界で真のプロフェッショナルになるための近道はなく、そういった意思決定の経験を重ねることが、自身の成長に繋がると考え、日々仕事に向き合っています。
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―― PE業界を目指す方々へ、どのようなアドバイスがありますか?
嶋崎 : PE業界は事業承継問題や業界再編の潮流など比較的良好な事業環境が続いており、投資機会も広く、業務の面でもやりがいと自己成長が得られる環境にあります。
一方で、信念を持って主体的に行動できる方でないとその環境を最大限に活かすことは難しいようにも思います。
「なぜPEファンドで働きたいのか」という明確な信念を出発台として持てるかが大切だと考えます。
また、我々のようなミッドキャップファンドでは事業承継案件が多く、例えばディールソーシングでは、オーナーにとって自らの子どのような存在である会社を譲り渡すにふさわしいか、それに足るかが総合的に試されます。
そこには、ロジカルだけでない心理的・感情的な側面も含めて、ビジネスの枠組みを超えた関係性になるまでの人間性が求められる局面もあります。
一方、我々は投資家の資金をお預かりし運用する受託者責任があり、そこに感情は存在せず、数字というデジタルでロジカルな世界でのみ意思決定がなされます。
この二面性をうまくコントロールできないと、成果は上げられないでしょう。
小澤 :私からは二つアドバイスさせていただきます。一つ目は時間の使い方についてです。
投資銀行と比べるとPE業界は労働時間が短くなる傾向にあります。一方、ソーシング・エクゼキューションからバリューアップまで一貫してプリンシパルとして担当する立場であるため、より幅広な知識が必要となります。そのため、余暇の時間でいかにインプットを増やすかが1年後、3年後の自分のキャリアに効いてくると感じます。
もう一つは幅広い人的ネットワークの構築です。
PE業界では想像以上に様々な業界との接点が生まれ、思いがけないところでこれまで培ってきた繋がりが活きてくることがあります。
実際、私もIT業界の投資先を担当した際には、IT業界で活躍する学生時代からの友人にアドバイスをいただき、とても助かりました。普段から自分の専門分野だけで過ごすのではなく、様々な業界の人脈を大切に、人とのつながりを意識的に広げていくことをお勧めします。
―― 最後に、クレアシオン・キャピタルへの入社を検討している方へ一言お願いします。
嶋崎 : クレアシオンは、機関投資家に加えて個人富裕層の方々からも資金をお預かりし運用する独自のビジネスモデルを持つPEファンドです。
そのため、どのような案件に投資するかのみならず、投資先の企業価値向上に対する責任は重く、若いうちから重責を担い主体的に物事を推進したい、という方には向いている会社です。
私たちが、投資先に対してどのように向き合い、企業価値向上に取り組んでいるのか。そして、若手からどれだけやりがいのある仕事が任されるのか。
そうした想いや実態について、ご入社を検討されている方に直接お伝えできたら嬉しいです。
小澤 : 私からは率直に、「本気ならぜひ、PEの仕事に取り組んでみませんか」と言いたいです。
手前味噌ですが、クレアシオンはやる気ある人材が活躍できる土壌が整った会社です。入社からまだ1年余りですが、すでに1件の投資案件を完遂し、現在も複数案件のソーシングを任されています。信頼できる同僚たちと日々刺激し合いながら、裁量の大きな仕事ができる環境です。
もし本気でPE業界を志望されているのであれば、ぜひクレアシオンの門を叩いてください。きっとご期待に添える会社であると確信しています。
XG Partnersより
日本国内に100社以上あると言われているPEファンド業界において、クレアシオン・キャピタル様は非常に稀有でニッチな存在と思います。
ブラインドファンド+ターゲットファンドという二つのファンドを運用しており、投資先に合わせて柔軟な投資が可能です。
特にターゲットファンドを用いたIPOを目指した長期伴走支援ができることは大きな魅力です。
その個性ある投資スタンスから、オークションだけでなく相対取引も多く、ソーシングより投資実行/投資後の支援に時間をかけることが可能となり、参画された方々は多くの投資経験を積むことができております。
「日本の宝」というクレアシオン・キャピタル様が投資対象選定に重要視しているポイントがそのまま体現されたファンドであり、それを実現できる素晴らしい社員の皆様が集うファンドです。
総額800億円以上の運用金額から、EV100億円の投資案件も検討しており、Mid-CAPの案件も積極的に投資検討中です。
当社としても全力で応援をさせていただきたいファンドであり、ご関心を少しでもお持ちいただけましたら、以下のフォームよりお問い合わせをお待ち申し上げております。
※本インタビュー記事は二部構成の第二部です。
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