インタビュー記事ページ
2026/07/21
「ビッグテックが実装に動く。コンサルが変わる。その先で、JDSCがやっていること」
株式会社JDSC
東大発のAIテックカンパニー。機械学習等を活用したアルゴリズムモジュールの開発・ライセンス提供、ITシステムの開発・運用、データサイエンスに関する顧問・コンサルティング事業を展開。
産業に深く入り込み、DXやAXによる意思決定の高度化から、フィジカルAIによる現実世界の最適化・自律化までを実現し、日本のアップグレードに貢献することを目指している。
2025年10月にはソフトバンクと資本業務提携を締結。
お話を伺った方
佐藤 飛鳥 様/代表取締役COO
高見 英幸 様/執行役員・VP of Forward Deployed Engineering
2026年春、世界のAI業界で一つの転換が起きた。OpenAIやAnthropicといったビッグテックが、エンタープライズへの直接実装を担う組織を相次いで立ち上げた。「モデルを提供する側」が「現場で動かす側」に踏み込んできた。
このトレンドを、JDSCはどの位置から見ているのか。2025年10月にソフトバンクと資本業務提携を締結し、AIの実装が産業変革の本丸になる時代の中で、自分たちの形を作ろうとしている会社だ。代表取締役COO・佐藤飛鳥様と、ソフトバンクとの協業を中心で推し進める執行役員・VP of Forward Deployed Engineering(フォワードデプロイドエンジニア)・高見英幸様に、その仕事の実態と、ここで働く意味を聞いた。
AIが実装の主役になる時代が、始まった
―― 今のAI業界を、どのように見ていますか。
佐藤 様(以下、敬称略): ビッグテックが直接実装に乗り出した、ということは、コンサルティング業界にとって大きな問いかけだと思っています。そして、クライアント側も変わっています。AIを使って既存組織の効率を倍にする、といったチャレンジングな目標を掲げる企業も出てきている。その要求に応えられる組織は、まだ多くない。コンサル各社がそれぞれの形で変化しようとしている中で、私たちは私たちなりの答えを出し続けてきたつもりです。
―― JDSCとしての答えは何ですか。
佐藤 : 三つあると思っています。一つ目は、私たち自身がAIを徹底的に使いこなすこと。クライアントの変革を主導する前に、自分たちの仕事自体をAIで変え続けることが前提にないといけない。二つ目は、ビッグテックとの協業は必須だということ。最先端のモデルと、私たちの実装ケイパビリティを掛け合わせて動く領域がある。ソフトバンクとの資本業務提携は、その一つの形です。三つ目は、日本という市場の特殊性を踏まえた、自社のAIソリューションを作っていくこと。日本の産業には固有の商慣行や規制の壁がある。そこに、現場で積み上げてきた産業知見と実装ケイパビリティを組み合わせたソリューションが刺さる。ビッグテックの動きを横目で見ながら、日本市場に最適化された自社AIソリューションを武器にする──それが私たちのポジションです。
ソフトバンクと、具体的に何をしているのか
―― 2025年10月のソフトバンクとの資本業務提携は、実態としてどういうものですか。
佐藤 : 一言で言うと、「AIエージェントをはじめとする革新的なソリューションの社会実装を、中長期的に一緒に推進する」関係です。具体的な内容については詳しくお伝えできないのですが、ソフトバンクが日本のAI実装を本格的に推進しようとする中で、産業現場での実装力を持つパートナーが必要だった。JDSCはその中での役割を担っています。関与の幅は「テクノロジー戦略から業務実装まで」で、ソフトバンクのプレスリリースにある「技術面および人材面での連携」という表現が一番正確だと思います。
―― 高見さんは実際に担当として、どう関与していますか。
高見 : いくつかの領域にまたがっています。AIプロダクトの技術・ビジネス戦略への関与から、AIエージェントの開発サポート、外部企業への展開に向けたプリセールス支援、ソフトバンクグループ各社への実装支援まで。成果を最大化できるように、プロジェクトによって、JDSCとソフトバンクが担うロールは柔軟に設計をしています。
―― それだけの関与ができる背景は何ですか。
高見 : JDSCの特徴は、最先端の技術を理解しながら、産業現場の業務課題に根ざした形でAIを動かせるメンバーが揃っているところです。技術だけ強い組織でも、業務理解だけ深い組織でもない。その掛け合わせが、ソフトバンクとの協業においても信頼の基盤になっていると思っています。
業務そのものを変える──「Service as Software」という設計思想
―― 自社ソリューションの話を、もう少し具体的に聞かせてください。
佐藤 : たとえば物流を例に挙げると、入荷・庫内作業・保管・輸配送それぞれに特化したAIエージェントを組み合わせて、全体をオーケストレートし、業務効率化に向けた実行を代替するソリューションです。個々のエージェントが各領域で動き、互いに情報を連携しながら業務全体を最適化する。可視化や予測にとどまらず、実際の業務の意思決定と実行まで踏み込む。私たちが作ろうとしているのは、そういう業界特化型の汎用AIエージェントソリューションです。
―― その発想の背景は何ですか。
佐藤 : 世界で起きている「Service as Software」という動きと重なっています。Sierraのような会社が象徴していますが、これまで人が担ってきた専門的なサービスを、AIエージェントが機能として担う動きが始まっている。私たちが産業の現場で積み上げてきた知見を、AIエージェントとして何度でも動かせる形に変えていく。それがJDSCにとってのService as Softwareです。
現場で感じる手応え──フォワードデプロイドエンジニアの実像
―― 高見さんの仕事を、具体的に教えてください。
高見 : 一日の流れよりも、「何に向き合っているか」の方が仕事をよく表せると思っています。エンタープライズの現場では、技術の問題より、組織の問題にぶつかることの方が多い。AIの設計は比較的早く決まるのに、既存システムとの統合やセキュリティ要件の精査、社内承認プロセスに時間がかかる。その制約の中で、どうやって価値を早く出すか、それが仕事の核心です。AIモデル自体も頻繁にアップデートされるので、昨日の前提で設計していたものを今日見直すことも普通にある。その変化の速さを楽しめるかどうかが、この仕事の向き不向きを分けると思っています。
―― その仕事の中で、特に手応えを感じる瞬間はどこですか。
高見 : AIをベースにした業務が実際に本番稼働し始めた瞬間だと思っています。これまで人手でやっていた業務プロセスが、AIエージェントとして動き始める──その瞬間の達成感は、実装の現場でしか味わえないものです。そこからクライアントの現場がどう変わっていくかが見えてくる。そこからが本当の勝負だと感じています。
AIを動かし、業務の仕方を変える──JDSCという組織の形
―― JDSCはどういう組織だと、自分たちでは定義していますか。
佐藤 : 私たちの仕事は、AIを現場で動かし、業務の仕方・ビジネスモデルを変えることです。設計から実装、そしてクライアントの業務が変わるところまで、一つのチームで担う。戦略コンサルのように提言して終わりにしない。仕様通りに作って渡して終わりにもしない。業務が変わるまで責任を持つ、その一点で、私たちのスタンスは際立っていると思っています。
―― チームの空気感として、どういう組織ですか。
高見 : 技術の進化が速すぎて、昨日の正解が今日には陳腐化する。だから知識の量より、どれだけ速く学んで更新できるかが問われる組織です。新しい発見はすぐチームに共有される。そのスピードと密度が、JDSCの現場の空気だと感じています。
佐藤 : 「動くものを作ることへのこだわり」が共通してある、ということも言いたいです。議論を磨き込む快感ではなく、実際に動いて業務が変わったときの手応えに価値を置いている人が集まっています。
JDSCで働く意味と、求める人材像
―― どんな人と一緒に働きたいですか。
高見 : 技術と事業の両方に好奇心を持てる人、というのが私の答えです。エンジニアとして優秀でも、なぜこれが業務に使われないのかを考えられなければ実装は止まる。逆にビジネスの感覚があっても、技術の限界を自分事として理解できなければ的外れな要件を押しつけてしまう。その両方を行き来できる人が、JDSCでは一番成長します。
佐藤 : この仕事の面白さは、「自分が知っていることで戦える時間がどんどん短くなる」ことだと思っています。AIの進化が速すぎて、昨日の正解が今日の限界になる。それを怖いと感じる人よりも、それがむしろ楽しいと感じられる人と一緒にいたい。特定のバックグラウンドは問いません。コンサルファーム出身でも、エンジニア出身でも、事業会社のIT部門経験でも。ここでの問いは「今、何を知っているか」ではなく「どのくらい速く学べるか」です。
―― 最後に、入社を検討している方へのメッセージをお願いします。
高見 : 最先端AIへの近さ、AIを武器にする野心的な目標を掲げた日本を代表する各業界のリーディングカンパニーへのアクセス、JDSCの実装ケイパビリティが一つの環境に揃っている。しかも、その実装から得た知見が業界特化型のAIソリューションになっていく循環がある。そういう場所はなかなかないと思っています。それが私自身の毎日の原動力になっています。
佐藤 : AIの実装が本格化する今、日本の産業変革を主導できるポジションにいたい、そう思って動いている会社です。ビッグテックとの協業で最前線に関われる仕事と、自分たちのソリューションを磨き上げていく仕事が、同じチームの中に共存している。その両方に関わりながら自分自身も変革していきたいと思う方に、ぜひ会いたいと思っています。
XG Partnersより
JDSCは、ビッグテックによるエンタープライズ実装が進むいま、日本市場に最適化されたAIソリューションと現場実装力を武器に、産業変革の最前線に立つAIテックカンパニーです。
ソフトバンクとの資本業務提携をはじめ、技術と業務理解を掛け合わせた実装ケイパビリティが強みであり、「業務が変わるまで責任を持つ」スタンスは、戦略提言や開発完了で終わらないキャリアを求める方にとって大きな魅力となるでしょう。
技術と事業の両方に好奇心を持ち、変化の速さを楽しみながら学べる方にとって、JDSCは成長と挑戦の場になるのではないでしょうか。
同社に関心ある方はその旨明記の上、以下までお問い合わせください。
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